Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちじんのあい

痴人の愛

谷崎 潤一郎

Leggi 痴人の愛 (ちじんのあい) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 179.399 caratteri · 353 schermate

Aozora Bunko

「床がつるつるしてますからね」

と、浜田は私を弁護するように、

「初めのうちは誰でも間が抜けるもんですよ、馴れると追い追い板につくようになりますけれど、………」

「じゃ、あたしはどう? あたしもやっぱり板につかない?」

「いや、君は別さ、ナオミ君は度胸がいいから、………まあ社交術の天才だね」

「浜さんだって天才でない方でもないわ」

「へえ、僕が?」

「そうさ、春野綺羅子といつの間にかお友達になったりして! ねえ、まアちゃん、そう思わない?」

「うん、うん」

と、熊谷は下唇を突き出して、頤をしゃくって頷いて見せます。

「浜田、お前綺羅子にモーションをかけたのかい?」

「ふざけちゃいかんよ、僕あそんなことをするもんかよ」

「でも浜さんは真っ赤になって云い訳するだけ可愛いわ。何処か正直な所があるわ。―――ねえ、浜さん、綺羅子さんを此処へ呼んで来ない? よう! 呼んでらッしゃいよ! あたしに紹介して頂戴」

「なんかんて、又冷やかそうッて云うんだろう? 君の毒舌に懸った日にゃ敵わんからなア」

「大丈夫よ、冷やかさないから呼んでらッしゃいよ、賑やかな方がいいじゃないの」

「じゃあ、己もあの猿を呼んで来るかな」