Classici giapponesi con furigana
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しろいあさ
白い朝
豊島 与志雄
Leggi 白い朝 (しろいあさ) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.920 caratteri · 35 schermate
そこで芝田さんは、立上って、外に出ました。だんだん気持がこんぐらかってくる表情です。ふと思いついて、旧市外にある塗料会社まで、行ってみました。芝田さんは隔日出勤となっていまして、調査課長というのも、云わば顧問の別名みたいなものです。その日は出勤日でなかったのが、誤解のもとでした。数人の者が集って、会社の改革について論じあっていたところなので、芝田さんが来たのも、その問題に関心をもってるからだと思われたようです。四方から、いろいろ意見を求められました。根本は営業部と製作部との勢力争いで、それが大体二派に別れ、販売網のことと製品技術のこととが表面の問題となってるのです。各自が胸に秘めてる二派対立のことは、芝田さんにはよく分らず、ただ質問がうるさくて、会社の立前からということで、いい加減あしらっていました。すると、わきの方で、奥さんの意見も聞いてみようよ、一見識ある奥さんだということだからと、聞えよがしに囁いてる声がしました。恐らく、過激な皮肉な社員なのでしょう。そして奥さんというのは、明かに駒井さんのことを揶揄したのです。いつぞや芝田さんが、雑誌の批評論文のことをきかれた時、あれには助手がいると云って、あけすけに駒井さんのことを話しました。