Classici giapponesi con furigana
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はくもくれん
白木蓮
豊島 与志雄
Leggi 白木蓮 (はくもくれん) di 豊島 与志雄 (とよしまよしお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.039 caratteri · 24 schermate
君も見たのかい。そんなら、声をかけてくれたっていいじゃないか。」
「しばらく立って見てたわ。でも、声をかける隙がないんですもの。」
「声をかける隙がない……なんだい、それは。」
「何と言ったらいいかしら……。まあね、二人で、心中の相談をしてるとか、そんな風で、声をかける隙がないのよ。」
「ばかだね、そんなことを……。」
「でも、わたしが男なら、喜美ちゃんと心中するかも知れないわよ。」
「ますます怪しからん。」
然し、桃代の言葉に、私はなにか不安なものを感じた。私の方についてではない。桃代の方についてであり、更に喜美子の方についてである。
私が黙って考えこんでると、桃代の方から打ち切るのだ。
「もうやめましょう、こんな話。……喜美ちゃん、どうしたのかしら。連れてくるわ。」
私は一人で飲むだけだ。
桃代は三味線を持って、喜美子を連れてくる。
「さっきのお詫びに、お稽古をしてあげるわ。梶山さんだから、いいでしょう。お座敷じゃないと思うのよ。でも、ほかのお座敷でなら、決していけないわよ。このお師匠さんが承知しないわよ。……何がいいかしら。梶山さんの……好きなもの……小鍛冶でもやりましょうか。