Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しろばなのあさがお

白花の朝顔

泉 鏡花

Leggi 白花の朝顔 (しろばなのあさがお) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 30.880 caratteri · 62 schermate

Aozora Bunko

……壬生の地蔵に対するものは、この道順にちょっとない。

そこで、どこよりも清水だったが、待った、待った。広小路の数万の電燈、靄の海の不知火を掻分けるように、前の俥を黒門前で呼留めて「上野を抜けると寂しいんですがね、特に鶯谷へ抜ける坂のあたり、博物館の裏手なぞは。」

「寂しいとこ行きたい、誰も居やはらんとこ大好きどす。」すかし幌の裡から、白木蓮のような横顔なのです。

「大事ないどすやろえ、お縁の……裏の処には、蜜柑の皮やら、南京豆の袋やら、掃き寄せてあったよってにな。」

「成程、舞台傍の常茶店では、昼間はたしか、うで玉子なぞも売るようです。お定りの菎蒻に、雁もどき、焼豆府と、竹輪などは、玉子より精進の部に入ります。……第一これで安心して、煙草が吹かせる。灰もマッチ殻も、盆へ落すと。……よくない奴だ。――これはどうもお酌は恐縮、重ねては、なお恐縮、よくない奴だ。」

巻莨と硝子盃を両手に、二口、三口重ねると、圧えた芝居茶屋の酔を、ぱっと誘った。

「さあ、お酌を――是非一口、こういうことは年代記ものです。」

お絹も、心ばかり、ビイドロの底を、琥珀のように含んで、吻と呼吸したが、