Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しろがねのえず

白金之絵図

泉 鏡花

Leggi 白金之絵図 (しろがねのえず) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.356 caratteri · 47 schermate

Aozora Bunko

「このあたり……ああ緑青色の鳶じゃ、待て、待て、念のためよ。」

あの、輝くのは目ではないか、もし、それだと、一伸しに攫って持って行かれよう。金魚の木伊乃に似たるもの、狐の提灯、烏瓜を、更めて、蝙蝠傘の柄ぐるみ、ちょうと腕長に前へ突出し、

「迷うまいぞ、迷うな。」

と云い云い……(これ、これ、いやさ、これ。……)ここに言咎められている処は、いましがた一度通ったのである。

そこを通って、両方の塀の間を、鈍い稲妻形に畝って、狭い四角から坂の上へ、にょい、と皺面を出した……

坂下の下界の住人は驚いたろう。山の爺が雲から覗く。眼界濶然として目黒に豁け、大崎に伸び、伊皿子かけて一渡り麻布を望む。烏は鴎が浮いたよう、遠近の森は晴れた島、目近き雷神の一本の大栂の、旗のごとく、剣のごとく聳えたのは、巨船天を摩す柱に似て、屋根の浪の風なきに、泡の沫か、白い小菊が、ちらちらと日に輝く。白金の草は深けれども、君が住居と思えばよしや、玉の台は富士である。

六

「相違ない、これじゃ。」

あの怪しげな烏瓜を、坂の上の藪から提灯、逆上せるほどな日向に突出す、痩せた頬の片靨は気味が悪い。