Classici giapponesi con furigana
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しろがねのえず
白金之絵図
泉 鏡花
Leggi 白金之絵図 (しろがねのえず) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.356 caratteri · 47 schermate
じゃが、女に逢うには服礼が利益かい。袴に、洋服よ。」
と気が付いた……ものらしい……で、懐中へ顎で見当をつけながら、まずその古めかしい洋傘を向うの亜鉛塀へ押つけようとして、べたりと塗くった楽書を読む。
「何じゃ――(八百半の料理はまずいまずい、)はあ、可厭な事を云う、……まるで私に面当じゃ。」
ふと眉を顰めた、口許が、きりりと緊って、次なるを、も一つ読む。
「――(小森屋の酒は上等。)ふんふん、ああたのもしい。何じゃ、(但し半分は水。)……と、はてな……?
勘助のがんもどきは割にうまいぞ――むむむむ割にうまいか、これは大沼勘六が事じゃ。」と云った。
ここに老人が呟いた、大沼勘六、その名を聞け、彼は名取の狂言師、鷺流当代の家元である。
七
「料理が、まずくて、雁もどきがうまい、……と云うか。人も違うて、芸にこそよれ、じゃが、成程まずいか、ははっ。」
溜息を深うして、
「ややまた、べらぼうとある……はあ、いかさま、この(――)長いのが、べら棒と云うものか。」
あたかも、差置いた洋傘の柄につながった、消炭で描いた棒を視めて、虚気に、きょとんとする処へ、坂の上なる小藪の前へ、きりきりと舞って出て、老人の姿を見ると、ドンと下りざまに大な破靴ぐるみ自転車をずるずると曳いて寄ったは、横びしゃげて色の青い、猿眼の中小僧