Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しろがねのえず

白金之絵図

泉 鏡花

Leggi 白金之絵図 (しろがねのえず) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 23.356 caratteri · 47 schermate

Aozora Bunko

が、それにしても汗が出ます。」

と額を拭って、咳をした……

「何とぞいたして御大人、貴方の思召をもちまして、お娘御、おあねえ様に、でござる、ちょっと、御意を得ますわけには相成りませぬか。」

「ふん、娘にかい。」

「何とも。」

「変だねえ、娘に用があるなら俺に言え、と云うのだが、それは別だ。いやあえて怪しい御仁とも見受けはせんが、まあね、この陽気だから落着くが可うござす。一体、何の用なんだい。」

「いや、それに就いて罷出ました……無面目に、お家を窺い、御叱を蒙ったで、恐縮いたすにつけても、前後申後れましてござるが、老人は下谷御徒士町に借宅します、萩原与五郎と申して未熟な狂言師でござる。」と名告る。

「ははあ、茶番かね。」と言った。

しかり、茶番である。が、ここに名告るは惜かりし。与五郎老人は、野雪と号して、鷺流名誉の耆宿なのである。

「おお、父上、こんな処に。」

「お町か、何だ。」

と赭ら顔の家主が云った。

小春の雲の、あの青鳶も、この人のために方角を替えよ。姿も風采も鶴に似て、清楚と、端正を兼備えた。襟の浅葱と、薄紅梅。瞼もほんのりと日南の面影。

手にした帽子の中山高を、家主の袖に差寄せながら、