Classici giapponesi con furigana
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しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
Leggi 白髪小僧 (しらがこぞう) di 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.770 caratteri · 194 schermate
青眼先生は一寸の猶予も無く両親を呼んで紅矢の番を為せました。そうして自分は有り合う提灯に火を灯して、窓の外へ出まして、そこらをよく検めて見ますと、石畳のあすこここに、一粒か二粒宛紅玉が落ちています。青眼先生は占めたと思いまして、なおも提灯を地面にさし付けて、紅玉を探しながら、だんだんと跡を付けて行きますと、その跡は一間置いて隣りの室の窓の下に来て止まっています。そうしてその窓掛けの間からは薄い黄色い光りが洩れていました。
青眼先生はこの室が美紅の室という事をかねてから聞いておりました。けれども中を覗いた事は一度もありませんでした。ですから直ぐに提灯の火を吹き消して、その窓からそっと中を覗いて見ました。
窓の中の有様を一眼見るや否や青眼先生は思わず棒のように立ち竦んでしまいました。窓の直ぐ傍の寝台の上には一人の美しい少女が寝ております。その顔。その姿。それから寝台の左右に垂れた髪毛の色から縮れ工合まで、あの夢の中で、自分の背中の銀杏の葉の袋を切り破った女の子に一分一厘違いないではありませぬか。
青眼先生は暫くの間は、あまりの不思議に呆気に取られて、茫然と少女の寝顔に見とれておりましたが、やがてほっと大きな溜息をつきますと、何やらぐっとうなずきまして、震える手で窓をそっと押して見ますと、訳もなくスーッと左右