Classici giapponesi con furigana
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しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
Leggi 白髪小僧 (しらがこぞう) di 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.770 caratteri · 194 schermate
どんな罪を犯してそんな罰を受けたのだ。お父様は今朝濃紅姫が家を出る時、たった一目お前等二人に会わせてやりたかった。けれどももし濃紅姫がお前達の姿を見たらば、どんなにか驚くであろうと思って、無理矢理に我慢をした。けれどもこの胸は張り裂けるようであったぞ。許してくれ、濃紅姫。噫、妻よ。お前も辛かったであろう。お前の云うのは尤もだ。紅矢は鉄になった。美紅は氷になった。残るは濃紅只一人。どこへも遣りたくないのは尤もだ。遣りたくない遣りたくない。けれども遣らねばならぬ。遣るならば両親が附き添うて、腰元に供させて、華やかに喜び勇んで遣りたかった。けれどもそれも出来なかった。身内の者が死ねば、その血筋の者はその日一日と一夜の間、宮中へ出られないのがこの国の掟だ。だから紅矢や美紅はまだ生きている事にして、お前を宮中に出そうと思ったが、そのために又却って驚かして、悲しまして、涙と一所に送り出した。
噫、兄は鉄になった。妹は氷になった。あとに残ったたった一人は、花で飾った馬車に乗って女王になるために泣きながら王宮に行った。女王になるのが何の嬉しかろう。王宮が何で楽しかろう。