Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ひゃくしんのふ
百唇の譜
野村 胡堂
Leggi 百唇の譜 (ひゃくしんのふ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.209 caratteri · 25 schermate
「明日の朝まで此処に居て、ゆっくり蓮の咲くのを見ようって言ったのはどの口だっけ、憎らしい」
女は立膝にニジリ寄って、羽織の裾を掴みました。お梅と言って、柳橋芸者、少し薹は立ちましたが、大姐さん株では鳴らした凄い腕です。
「それは言ったさ、だけど、考えて見ると、今日は二十五日だろう」
「好い加減になさいよ、考えなくたって、今日は二十五日さ、そんな事は昨年の暮、暦を買った時から解って居るじゃないの」
「弱ったねえ、二十五日は解って居るが、舞台稽古のあることをすっかり忘れて居たんだ。今度は盆狂言で、名題下のこちとらも何うやら彼うやら好い役が附いて居るんだ、こんな折を外しちゃこちとらは一生浮ぶ瀬が無い」
「何を言うのさ、お前さんなんかはどうせ面が美いだけのことで、この暑いのにどんなに働いたところで大した出世は出来るわけはない。それより私が達引いて、見事に立て過さして上げるから、これを機に足を洗ってお了いよ」
「思召は有難いが、それじゃ罰が当る」
「ちょいと誰の罰さ畜生ッ、この性悪る男め」
したたかに高股のあたりを抓ると、
「あ、痛ッ、ッ、ッ、ひどい事をするじゃないか」