Classici giapponesi con furigana
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ひゃくめんそうやくしゃ
百面相役者
江戸川 乱歩
Leggi 百面相役者 (ひゃくめんそうやくしゃ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9801 caratteri · 20 schermate
「この想像は非常に突飛な様だがね。しかし満更不可能な事ではない。先ず当時の首泥坊と今日の百面相役者とが同一人物だと仮定するのだ。(あの犯人はその後捕縛されてはいないのだから、これはあり得ることだ)で、最初は、あるいは死体の脳味そをとるのが目的だったかも知れない。だが、そうして沢山の首を集めた時、彼が、それらの首の脳味そ以外の部分の利用法を、考えなかったと断定することは出来ない。一般に犯罪者というものは、異常な名誉心を持っているものだ。それに、あの役者は、さっきも話した通り、うまく化ける事が俳優の第一条件で、それさえ出来れば、日本一の名声を博するものと、信じ切っている。なおその上に、首泥坊で偶然芝居好きででもあったと仮定すれば、この想像説は益々確実性を帯びて来るのだ。君、僕の考えは余り突飛過ぎるだろうか。彼が盗んだ首から様々の人肉の面を製造したという、この考えは……」
おお、「人肉の面」! 何という奇怪な、犯罪者の独創であろう。なるほど、それは不可能なことではない。巧に顔の皮をはいで、はく製にして、その上から化粧を施せば、立派な「人肉の面」が出来上るに相違ない。