Classici giapponesi con furigana
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もうもくものがたり
盲目物語
谷崎 潤一郎
Leggi 盲目物語 (もうもくものがたり) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.341 caratteri · 148 schermate
御縁でござりましたけれども、夫婦として死なしていたゞけますなら、百年つれそうのも一生、半としつれそうのも一生でござりますものを、出て行けとはうらめしいおことばでござります。どうかこればかりはおゆるしを」
と、そうおっしゃるのが、おんかおにお袖をあてゝいらっしゃるらしゅう、とぎれ/\に、たえてはつゞいてもれてまいるのでござります。
「しかし、そなた、この三人のひめたちをふびんとは思わぬのか。これらが死ねばあさいの血すじはたえてしまうが、それでは故備前守に義理がたゝないではないか」
と、おしかえして仰っしゃいますと、
「浅井のことをさほどにおぼしめしてくださいますか」
と仰っしゃって、いっそうはげしくお泣きなされ、
「わたくしはお供をさせていたゞきますが、そのおこゝろざしにあまえ、せめてこの児たちをたすけてやって、父の菩提をとぶらわせ、またわたくしのなきあとをもとぶらわせて下さいまし」
と仰っしゃるのでござりましたが、こんどはお茶々どのが、
「いえ、いえ、おかあさま、わたくしもお供をさせていたゞきます」
と仰っしゃいましたので、お初どのも小督どのも、おなじように「わたくしも/\」