Classici giapponesi con furigana
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もうもくものがたり
盲目物語
谷崎 潤一郎
Leggi 盲目物語 (もうもくものがたり) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.341 caratteri · 148 schermate
、それよりきょうまで宿場々々をわたりあるいて旦那さまがたの足こしをもみ、またはふつゝかな芸をもって旅のつれ/″\をおなぐさめ申し、三十余年のうつりかわりをよそにながめてくらしながら、いんがなことにはまだ死にきれずにおりますようなわけでござります。そういえばお茶々どのは、あのときはあれほど太閤でんかをおうらみあそばされ、「おやのかたき」とまでおっしゃっていらっしゃいましたのに、まもなくそのかたきにおん身をおまかせなされ、淀のおしろに住まわれるようになりましたが、わたくしは北の庄のおしろが落ちました日から、いずれそうなるだろうとおもっていたことでござりました。あのみぎり、ひでよし公はお市どのをうばいそこねてたいそう御気色をそんぜられたそうでござりますけれども、わたくしが御前へ出ましたときは案に相違いたしましてすこしもそのような御様子がなかったばかりか、かえってあり難いおことばをさえいたゞきましたのは、お茶々どのを御らんなされましてきゅうにおぼしめしがかわったのでござります。つまりわたくしがほのおの中でかんじましたのとおなじことをおかんがえなされましたので、えいゆう