Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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もうもくものがたり

盲目物語

谷崎 潤一郎

Leggi 盲目物語 (もうもくものがたり) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.341 caratteri · 148 schermate

Aozora Bunko

わたくしが申す迄もない、旦那さまはよう御存知でござりましょうが、小谷の城と申しましたら、浅井備前守長政公のお城でござりまして、ほんとうにあのお方は、お歳は若うてもおりっぱな大将でござりました。おんちゝ下野守久政公も御存生でいらっしゃいまして、とかくお父子の間柄がよくないと申す噂も厶りましたけれど、それももと/\は久政公がお悪いのだと申すことで、御家老がたをはじめおおぜいの御家来衆もたいがいは備前どのゝ方へ服しておられたようでござりました。なんでも事のおこりというのは、長政公が十五におなりになったとし、えいろく二ねんしょうがつと云うのに元服をなされて、それまでは新九郎と申し上げたのが、そのときに備前のかみながまさとお名のりなされ、江南の佐々木抜関斎の老臣平井加賀守どのゝ姫君をお迎えなされました。ところが此の御縁組みは長政公の御本意でのうて、久政公が云わば理不尽におしつけられたのだと申すことでござります。下野どのゝお考では、江南と江北とは昔からたび/\いくさをする、今はおさまっているようなれどもいつまた合戦がおこらないとも限らないから、和議のしるしに江南とこんいんを取りむすんだら、ゆく