Classici giapponesi con furigana
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もうもくものがたり
盲目物語
谷崎 潤一郎
Leggi 盲目物語 (もうもくものがたり) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.341 caratteri · 148 schermate
それが三日の卯の刻だそうで、五日には早や日向守があづちへまいりなんなくおしろを乗っとりまして、けっこうなお道具類やきんぎんのたからがそのまゝになっておりましたのをこと/″\く己れのものになし、家来たちにもわけあたえたと申すうわさでござりました。あづちがそんなふうでござりますから、岐阜でもきよすでも、さあもう今にあけちが寄せて来はせぬかと上を下へのそうどうをいたしておりますと、そのさいちゅうに前田玄以斎どのが岐阜のおしろから城介どのゝ御台やわかぎみをおつれなされて清洲へにげてこられました。このわかぎみはのぶなが公の御嫡孫にあたらせられる後の中納言どの、当時は三法師どのと申し上げてわずか三つにおなりなされ、おふくろさまがたといなば山の居城にいらっしゃいましたが、あのものたちをぎふに置いてはあやういから早くきよすへ逃がすようにと、城介どの御自害のとき玄以斎どのへ御ゆいごんがござりましたので、玄以斎どのはたゞちにみやこをのがれ出てぎふへまいられ、御自分でわかぎみを抱きかゝえて逃げてこられたのでござります。そうするうちにあけちのぐんぜいは佐和やま長浜の諸城をおとしいれて江州をいちえんに切りなびけ、蒲生どのゝたてこもる