Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ちちぶきこう
知々夫紀行
幸田 露伴
Leggi 知々夫紀行 (ちちぶきこう) di 幸田 露伴 (こうだろはん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.784 caratteri · 31 schermate
三峰、武光、八日見山を首とし、秩父には尊の通り玉いし由のいい伝え処々に存れるが、玉川の水上即ち今の甲斐路にも同じようの伝説なきにあらず。また尊の酒折より武蔵上野を経て信濃に至りたまいし時は、いずくに出で玉いしならん。酒折より笛吹川に沿うて上りたまいしならんには必ず秩父を経たまいしなるべし。雁坂の路は後北条氏頃には往来絶えざりしところにて、秩父と甲斐の武田氏との関係浅からざりしに考うるも、甚だ行き通いし難からざりし路なりしこと推測らる。家を出ずる時は甲斐に越えんと思いしものを口惜とはおもいながら、尊の雄々しくましませしには及ぶべくもあらねば、雁坂を過ぎんことは思い断えつ、さればとて大日向の太陽寺へ廻らん心も起さず、ひた走りに走り下りて大宮に午餉す。ふたたび郷平橋を渡りつつ、赤平川を郷平川ともいうは、赤平の文字もと吾平と書きたるを音もて読みしより、訛りて郷平となりたるなりという昔の人の考えを宜ない、国神野上も走りに走り越し、先には心づかざりし道の辺に青石の大なる板碑立てるを見出しなどしつ、矢那瀬寄居もまた走り過ぎ、暗くなりて小前田に泊りたり。
十日、宿を立出でて長善寺の傍より左へ横折れ、観音堂のほとりを過ぎ、深谷へと心ざす。