Classici giapponesi con furigana
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いしころみち
石ころ路
田畑 修一郎
Leggi 石ころ路 (いしころみち) di 田畑 修一郎 (たばたしゅういちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 19.254 caratteri · 39 schermate
と言った。
やがて、その辺は丘陵の皺が入り乱れて路は石ころだらけの、両側は雑草と雑木林で、その間を深く切りこんで下る急な坂路だが、きゅうに海の真上に出たかと思うほど切りたった崖縁の上を曲ったとき、前方にそれもすぐ眼の下にその阿古村が現われた。そこは島へ来て始めて見るやや平地らしい平地で、それも東側は高い崖なんだが、西方へ向って開けた土地に、ほとんど崖のつけ根から海ぎわまで、低い瓦屋根がぎっしりとつまって、それも強い西風を防ぐための石垣の間々に家々はまるで背をちぢめてかたまり合っているかのように見える。
天気はよかったが、現に今も西風が吹いていて、それもそう強くはないのに、海から打ちつける浪のしぶきが、部落の縁の真黒い岩々の上をうすい煙のように匍っているのが見えた。神着の部落とちがって、ここでは家々もそう頑丈でなく、何か剥き出しな荒々しい空気が部落の上を通っていた。大きい石で畳んだ路が、日に照らされて艶々して、何だか滑っこい工合に町の中へ上っている。しばらくして、僕たちはその方へ降りて行った。
その夜、部落に婚礼があるというので、僕は「タイメイ」さんにつれられて見物に行った。