Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

そぼ

祖母

楠山 正雄

Leggi 祖母 (そぼ) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3258 caratteri · 7 schermate

Aozora Bunko

一雄の気分がだんだん重苦しくなって、眼の奥がしくしく痛む日がつづきました。青い眼がねで何かを見るのが、うっとうしく、じれったくって、悲しくなるほど不愉快でした。

食物(たべもの)に好(す)ききらいをいう、というよりは、あれもいや、これもいや、のべつに「いや、いや」とばかり、一雄はいいつづけていました。

「僕、何でも青くって食べても旨(うま)くないんだもの。」

「じゃあ御膳(ごぜん)の時だけ眼がねをお取り。」とおばあさんはいいました。

眼がねを取っても、しばらくはやはり何かが青く見えました。やっと白い光に慣れると、こんどは眩(まぶ)しくって、眼にしみるような劇(はげ)しい痛みを感じました。

「やはり眼がねをかけなければだめなんだよ、おばあさん。」

あんまり一雄が何も食べないので、おばあさんは心配して、瀬戸物やから小さな瀬戸物の玉子焼鍋(たまごやきなべ)を買って来ました。

このお鍋の形が大へん一雄を喜ばせました。

「これ何(なん)にするの、おばあさん。」

「玉子をやくのだよ。」

「こんなもので焼くの、おもしろいなあ。」

「これで玉子焼をこしらえてあげるが、食べるかい。