Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かみのごとくよわし

神の如く弱し

菊池 寛

Leggi 神の如く弱し (かみのごとくよわし) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.929 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

」と雄吉は云いつゞけた。

吉岡は、雄吉の謝絶を、あまり感情を害さないで、割合平静に聴いて居たが、

「あゝそうかい、いや! よく判ったよ。僕も最初から何うかと思って居たのだが。」と、穏やかに受け入れた。

雄吉は、此事を病床に居る河野に、聴かせたら、きっと憤慨するに違いない。此方の弱身に付け込んで、侮辱的恩恵を施そうとするのだと云って、S家の態度を憤慨するに違いないと思った。そして、雄吉が、河野の代りに、敢然として、此の申出を謝絶したことを必ず感謝するに違いないと思って居た。

「それで、君達で金を蒐めようとして居るのかい。」と、吉岡は暫くしてから訊いた。

「いや、金を蒐めようと思って居たのだが、金だと十円にしろ二十円にしろ、一寸苦痛を感ずる人もあるだろうから、僕達の仲間の傑作選集と云ったようなものを、出そうと思って居るのだ。それなら、誰にも迷惑をかけないで、済む事だから。」

「そりゃ名案だね。」と、吉岡は可なり感心したように云った。「金なんか貰ったり、やったりして居ると、後々喧嘩なんかした時に、お互に不快だからね。選集はいゝよ、それに君達のものなら引き受ける本屋はあるだろう。