Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんぴこんちゅうかん

神秘昆虫館

国枝 史郎

Leggi 神秘昆虫館 (しんぴこんちゅうかん) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 105.803 caratteri · 213 schermate

Aozora Bunko

「お小間使いとなって住み込みます」君江は益※(二の字点、1-2-22)長閑そうである。

「驚きましたな」と小一郎はほんとにひどく驚いてしまった。「誰が小間使いに頼みますので?」

「ホ、ホ、ホ、ホ、あなた様が」

「いやはやどうも」と小一郎はさらに驚きを重ねたが、「拙者決して雇いませんな」

「何んのお雇いなさいますとも」君江はすっかり安心している。「こんないい小間使いでございますもの」

――どうにもこうにもやり切れない――小一郎は当惑したものである。そこで改めて云って見た。「いやいや拙者江戸へ帰っても、父の邸へは入りますまい。一戸を借り受け所帯を張ります。さよう剣術の道場をな、荒くれ男達が出入りしましょう」

こいつを聞くと娘の君江は、さも嬉しそうに晴々と云った。

「まあまあ結構でございますこと、それでは妾妹として、お勝手の切り盛りを致しましょう」

――最初からこの娘には嚇されたが、どうやら最後まで嚇されそうだ。――さすがの一式小一郎も、微苦笑せざるを得なかった。

二十

だが一式小一郎には、君江の心が解っていた。「無茶苦茶にこの俺を愛しているのさ」