Classici giapponesi con furigana
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しゅうさいようしかがみ
秀才養子鑑
佐々木 邦
Leggi 秀才養子鑑 (しゅうさいようしかがみ) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.837 caratteri · 32 schermate
三月ぶりで出勤しましたら、君は会社の仕事よりも奥さん奉仕が大切なんだろうと課長が皮肉を言いました」
「成程」
「道理です。これは少し気をつけて貰わなければならないと思って、家へ帰って、妻に話すと、妻は忽ち発作を起しました。私が婉曲に離縁話を持ち出したと言うんです。父も頭がボヤ/\していますから妻の曲解をそのまゝ信用して、家庭が大切か? 会社が大切か? さあ、何うだ? そんな会社はやめてしまえと申しました。父は言い出すと後へ引きません」
「少し短兵急なところがありますね。それでいて、後から後悔する」
「そうですよ、父子でワイ/\言うから、私も溜まりません。差当り二人の心持を静める為め、辞表を書いて見せました。一時の緩和策です。無論提出の意志はありません。翌日、辞表を机の上に置いたまゝ出勤したら、父が後から速達で会社へ送ってしまったんです」
「小室さんのやりそうなことだ。ハッハヽヽ」
「辞表を出して平気で勤めている人間はない筈です。この通り会社へ来ているんですからと言って、私は自分の意志でないことを説明したんですけれど、課長は理解してくれません。そういう家庭の事情なら本当の仕事は出来ないからという次第で、到頭引かなければならないことになりました」