Classici giapponesi con furigana
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わたしのりれきしょ
私の履歴書
井上 貞治郎
Leggi 私の履歴書 (わたしのりれきしょ) di 井上 貞治郎 (いのうえていじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 34.380 caratteri · 69 schermate
こちらから切出さない前に『お困りならここへお泊まりなさい』と、しきりにすすめてくれる。で私も当分の間、その好意に甘えることになった。
私は見よう見まねで稲荷ずしや、巻ずしを作り、娘と二人で大倉組の土木場などへ売りにいったりした。また京城で鼻のかけた男がやっていたのをまねて、アン巻きの道具を作り、朝鮮人に売ることも始めた。
『イコ、オルマニ?』一個いくらか、というのである。『スーニャンヌートオップン』二厘五毛と答えるのだが、なかなかよく売れた。しかしこうして娘といっしょに出かけるのを、老人がやき始めた。年がいもないと、思いながら気をつけてみると老人と娘とは夫婦なのである。おまけに赤ん坊までいるのだ。
全くうかつである。まさか赤ん坊が老人の子とは気がつかなかった。国もとで近所の娘か、女中をはらませ、世間に顔むけできず、水原まで流れてきたものらしい。こうなれば長居は無用である。私は早々に礼をいって大連に渡るべく平壤の西方の港、鎮南浦に向け汽車に乗った。
鎮南浦への汽車の中で、たまたま隣りに座った三浦という人から『大連へいったら英組の菊本を頼ってごらんなさい』