Classici giapponesi con furigana
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しほんたいへいき
私本太平記(七)
吉川 英治
Leggi 私本太平記(七) (しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 330.262 caratteri · 662 schermate
佐夜の中山合戦
駿河の高橋縄手(興津附近)
箱根越の山いくさ
相模川渡河戦
片瀬、七里ヶ浜
鎌倉口
と、敗走に敗走をかさねた。足利方は、要害七ヵ所七度のたたかいも、ついぞ負け色をみせず、行くところで勝ち、十九日、尊氏の馬は、もう鎌倉の内へ突き入っていたのである。
連戦わずか十日だった。この迅さ強さにみても、このときの足利勢が、いかに気鋭新鮮な、いわゆる風雲児の下に引率された軍であったかが察しられる。
道誉でさえも。
といってしまうと、彼は弱い凡将のようだが、彼の天分は別な面にあって実戦場ではむしろ狡将と呼ぶべき方の者だろう。その道誉でさえも、このときばかりは必死な目にあって働いた。いや働かされたといってよい。
それは、相模川の合戦の日であった。
敵は、遠江から退いた名越式部の死にもの狂いな兵を中心に、伊豆の伊東祐持や、三浦、諏訪などの新手を加え、頑強にふせぎ戦って一歩もひかない。
このとき、尊氏が、
「ここはよい。ここはよいから上野(太郎頼勝)の隊と、仁木(三郎太義照)の隊は、川の上を乗り渡せ。また、佐々木(道誉)の隊は下流を渡って、無二無三、対岸の敵の腹背に出ろ」