Classici giapponesi con furigana
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くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
Leggi 空中征服 (くうちゅうせいふく) di 賀川 豊彦 (かがわとよひこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 107.687 caratteri · 215 schermate
「そうだっか? 大阪の空気がそんなに悪うおまっか? 」
そのうちにドヤドヤと物好きの大阪人が天狗先生と鼻垂先生の周囲に集まって来た。
「おい! モングリや! モングリや! 」
「海から出て来たモングリや! 」
鼻垂先生大にそれが癪に触ったと見えて、
「おい贅六、俺たちはモングリでも水の中のモングリじゃないぜ、気体の中のモングリだ」
「その鉄の兜は何だす? 」
「これかい……わからん奴だなア、これは酸素吸入器じゃないか? 大阪の空気があまり悪いから、東京のような森の街から大阪のような煙の街に来ると、これを使用しなければ酸化作用不足で窒息してしまうのだ。……君たちはよくまアこんな悪い空気の中に住んでいるねえ? 」
大阪人は得意の眉をつり上げて鼻垂先生の顔を見つめて言うた。
「煙は少しも人体に害はないようです。私はそんなもの持たなくとも平気で活動が出来ますよ」
「しかし、大阪人の胸囲は年々減ると言うじゃないか? 」
天狗は大声で質問した。
「そうです、そうです、しかし減ってもわずかでしょう。一インチとか一インチ半とか言うておりましたよ。適応すれば大丈夫でしょう」
「おい胸囲の一インチと言えば酸化作用で言えば一日、約五万立方フィートの酸素の作用を減少さすわけだぜ! そんなに、君の言うように簡単にゆかないのだぜ」