Classici giapponesi con furigana
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わらわなかったしょうねん
笑わなかった少年
小川 未明
Leggi 笑わなかった少年 (わらわなかったしょうねん) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 2883 caratteri · 6 schermate
」と、北川くんは、いっていました。
兄弟を持たない小田は、この仲のいい二人のようすを見て、心からうらやまずにはいられなかったのです。
「僕たち、お母さんが、かぜをひいてねているので、今日は、弁当を持ってこなかったんだ。」と、北川くんが、小田に向かって、話しました。
そのとき、小田は、また自分のお母さんのことを思わずにはいられませんでした。
「いまごろ、お母さんは、いっしょうけんめいで、お仕事をなさっているだろう……。」
そう思うと、お母さんの、お仕事をなさっている姿が、目にありありと浮かんできて、しぜんと熱い涙がわいてくるのでした。
その日、ちょうど、お昼の前の休み時間でありました。北川の弟さんが、しきりに兄さんをさがしているのを見つけましたから、小田は、大きな声で、
「北川くん!」と、呼んで、知らせたのです。
北川は、すぐに走ってきました。そして、弟のそばへいって、なにかいうのをきいていましたが、
「だから、気をつけるようにいったじゃないか。」という声がきこえたかと思うと、小さな弟は、しくしくと泣きだしました。
小田は、弟が、パンのお金を落としたのだなと悟りました。