Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいにこんにゃくぼん

第二菎蒻本

泉 鏡花

Leggi 第二菎蒻本 (だいにこんにゃくぼん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.739 caratteri · 32 schermate

Aozora Bunko

「いいえ、結構でございました、湯あがりの水髪で、薄化粧を颯と直したのに、別してはまた緋縮緬のお襦袢を召した処と来た日にゃ。」

「あれさ、止して頂戴……火鉢の処は横町から見通しでしょう、脱ぐにも着るにも、あの、鏡台の前しかないんだもの。……だから、お前さんに壁の方を向いてて下さいと云ったじゃありませんか。」

「だって、以前は着ものを着たより、その方が多かった人じゃないか、私はちっとも恐れやしないよ。」

「ねえ……ほほほ。……」

笑ってちょっと口籠って、

「ですがね、こうなると、自分ながら気が変って、お前さんの前だと花嫁も同じことよ。……何でしたっけね、そら、川柳とかに、下に居て嫁は着てからすっと立ち……」

「お前は学者だよ。」

「似てさ、お前さんに。」

「大きにお世話だ、学者に帯を〆めさせる奴があるもんか、おい、……まだ一人じゃ結べないかい。」

「人、……芸者の方が、ああするんだわ。」

「勝手にしやがれ。」

「あれ。」

「ちっとやけらあねえ。」

「溝へ落っこちるわねえ。」

「えへん!」

と怒鳴って擦違いに人が通った。早や、旧来た瓦斯に頬冠りした薄青い肩の処が。

「どこだ。」

「一直の塀の処だわ。