Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
さいきこうい
細木香以
Leggi 細木香以 (さいきこうい) di Mori Ōgai (森 鴎外) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.332 caratteri · 45 schermate
既にして更衣の節となった。子之助は単羽織と袷とを遊所に持て来させて著更え、脱ぎ棄てた古渡唐桟の袷羽織、糸織の綿入、琉球紬の下著、縮緬の胴著等を籤引で幇間芸妓に与えた。
竜池は子之助の遊蕩がいよいよ募って、三村氏が放任して顧みぬことを聞き知り、自ら手を下してこれを制せようとした。六月中旬の事である。子之助が品川の湊屋にいると、竜池は四手を飛ばして大野屋に来た。そして子之助に急用があるから来いと言って遣った。
子之助は父を畏れて、湊屋の下座敷から庭に飛び下り、海岸の浅瀬を渉って逃げようとしたが、使のものに見附けられて捉えられた。
竜池は子之助を拉して帰り、幸町の持地面に置いてある差配人佐兵衛に預けた。そして勘当の手続をしようとした。しかし手代等の扱によって、子之助は山城河岸に帰り、父の監督を受けることとなった。
幸に竜池は偽善を以て子を篏制しようとはしなかった。自分の地味な遊には子之助を侍せしめて、これに教うるに酒色の筵にあっても品位を墜さぬ心掛を以てした。子之助の態度は此に一変した。これが子之助の二十一歳になった時の事である。
竜池の贔屓にした七代目団十郎は、この年六月二十二日に江戸を追放せられ、竜池の親しい友為永春水はこの年七月十三日に牢死した。