Classici giapponesi con furigana
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さいきこうい
細木香以
Leggi 細木香以 (さいきこうい) di Mori Ōgai (森 鴎外) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 22.332 caratteri · 45 schermate
小団次の黒手組助六が一人の侍の手を捩じ上げて花道から出て侍等を懲す。侍等は花道を逃げ入る。この時権十郎の紀伊国屋文左衛門が暖簾を搴げて出る。その拵は唐桟の羽織を著、脇差を差し駒下駄を穿いている。背後には東栄が蛇の目傘を持って附いている。合方は一中節を奏する。文左衛門は助六を呼んで戒飭する。舞台が廻ると、揚巻の座敷である。文左衛門が揚巻の身受をして助六に妻せる。揚巻は初め栄三郎、後梅幸であった。
狂言の文左衛門は、この頃遊所で香以を今紀文と称え出したに因んで、この名を藉りて香以を写したものである。東栄は牧冬映である。二人の衣裳持物は都て香以の贈で文左衛門の銀装の脇差は香以の常に佩びた物である。この狂言の作者は香以の取巻の一人河竹新七であった。吉六は東栄に扮した後、畢生東鯉と号したが、東は東栄の役を記念したので、鯉は香以の鯉角から取ったのである。
この年八月二十六日に市川権十郎は芸道に奨み、贔屓に負かぬと云う誓文を書き、父七代目団十郎の寿海老人に奥書をさせて香以に贈った。
香以のこの頃往った妓楼は稲本、相方は二代目小稲であった。所謂お側去らずの取巻は冬映、最も愛せられていた幇間は都有中であった。