Classici giapponesi con furigana
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ぞくごくちゅうき
続獄中記
大杉 栄
Leggi 続獄中記 (ぞくごくちゅうき) di 大杉 栄 (おおすぎさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.326 caratteri · 49 schermate
トルストイのには、その生活があまりに僕自身のとはかけ離れているので、ほとんど何の興味もひかなかった。『悪い仲間』にはすっかり同感した。その主人公の父は裁判官であった。裁判官と軍人とに大した違いはない。が僕には不幸にも、裁判官がどんな性質のものであるかを教えてくれる、友達の乞食の父はなかった。そのために僕は、軍人というものの本当の性質が分るまでには、ずいぶん余計な時間を費やした。それがその時の僕にどれほどに口惜しかったか。
が、当時のこの創作欲は今に到ってまだ果されない。というよりはむしろほとんど忘れ果てて、社会評論とも文学評論ともつかない妙な評論書きになってしまった。そして今ではまた、こんな甘い雑録に、ようやく口をぬらしている。
監獄人
しかし、今だってまだ、多少の野心のないことはない。現にこの「獄中記」のごときは、この雑誌に書く前には、「監獄人」とか「監獄でできあがった人間」とかいうような題で、よほどアンビシャスな創作にして見ようかという気もあったのだ。
僕は自分が監獄でできあがった人間だということを明らかに自覚している。自負している。
入獄前の僕は、恐らくはまだどうにでも造り直せる、あるいはまだ碌にはできていなかった、ふやふやの人間だったのだ。