Classici giapponesi con furigana
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ぞくごくちゅうき
続獄中記
大杉 栄
Leggi 続獄中記 (ぞくごくちゅうき) di 大杉 栄 (おおすぎさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.326 caratteri · 49 schermate
一同志の出獄後の狂死についての印象。その他数え立てればほとんど限りのない、いろいろな深い印象、というよりはむしろ印刻が、死という問題についての僕の哲学を造りあげた。
実際僕は、最後に千葉監獄を出た時、初めて自分がやや真人間らしくなったことを感じた。世間のどこに出ても、唯一者としての僕を、遠慮なく発揮することができるようになったことを感じた。そして僕は、僕の牢獄生活に対して、神の与えた試練、み恵み、というような一種の宗教的な敬虔な感念を抱いた。
牢獄生活は広い世間的生活の縮図だ。しかもその要所要所を強調した縮図だ。そしてこの強調に対するのに、等しくまた強調された心理状態をもって向うのだ。これほどいい人間製作法が他にあろうか。
世間的生活は広い。いくらでも逃げ場所はある。したがってそこに住む人間の心はとかくに弛緩しやすい。本当に血の滴るような深刻な内面生活は容易に続け得られない。その他種々なる俗的関係の顧慮もある。いっさいを忘れる種々なる享楽もある。なまけ者にはとうていその人間は造れない。そして人間は元来がなまけ者にできているのだ。
僕は最後に出獄して、まず世間を見て、その人間どもの頭ばかり大きく発達しているのに驚かされた。