Classici giapponesi con furigana
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るこうしんそう
縷紅新草
泉 鏡花
Leggi 縷紅新草 (るこうしんそう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.566 caratteri · 48 schermate
盂蘭盆の夜が更けて、燈籠が消えた時のように、羽織で包んだ初路の墓は、あわれにうつくしく、且つあたりを籠めて、陰々として、鬼気が籠るのであったから。
鋏は落ちていた。これは、寺男の爺やまじりに、三人の日傭取が、ものに驚き、泡を食って、遁出すのに、投出したものであった。
その次第はこうである。
はじめ二人は、磴から、山門を入ると、広い山内、鐘楼なし。松を控えた墓地の入口の、鎖さない木戸に近く、八分出来という石の塚を視た。台石に特に意匠はない、つい通りの巌組一丈余りの上に、誂えの枠を置いた。が、あの、くるくると糸を廻す棒は見えぬ。くり抜いた跡はあるから、これには何か考案があるらしい。お米もそれはまだ知らなかった。枠の四つの柄は、その半面に対しても幸に鼎に似ない。鼎に似ると、烹るも烙くも、いずれ繊楚い人のために見る目も忍びないであろう処を、あたかも好、玉を捧ぐる白珊瑚の滑かなる枝に見えた。
「かえりに、ゆっくり拝見しよう。」
その母親の展墓である。自分からは急がすのをためらった案内者が、
「道が悪いんですから、気をつけてね。」
わあ、わっ、わっ、わっ、おう、ふうと、鼻呼吸を吹いた面を並べ、手を挙げ、胸を敲き、拳を振りなど、なだれを打ち、足ただらを踏んで、一時に四人、摺違いに木戸口へ、茶色になって湧いて出た。