Classici giapponesi con furigana
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ぎみんじんべえ
義民甚兵衛
菊池 寛
Leggi 義民甚兵衛 (ぎみんじんべえ) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.241 caratteri · 25 schermate
おきん 何をいうだ! お前に、たんと、白い飯を食わしてやりたいのじゃ。はようとっととついて行け!
(甚兵衛、愚鈍な顔にも、母親を恨めしげに見返りながら、竹槍を杖について、よたよたと出てゆく。おきん、胸を撫で下しながら、後を見送っている。兄弟三人、奥の問から出て母親の後へ、そっと忍んでくる)
甚吉 おっ母!
おきん おおびっくりした。
甚三 うまくやったなあ、おっ母。
おきん ははははは。
甚吉 ほんまにうまくやったの。あの不具者が、竹槍をついて、ちんば引き引きついて行くのを考えると、吹き出したくなるのう。
おきん あはははは。あの不具者も、二十九になるまで養うてやった甲斐があったのう。思わん役に立ったわ。この一揆で御年貢は御免になるわ。米もやすくなるわ。わちとら親子は高処から一揆を見物しているわ。ああうまいことした。甚作、厄逃れのお祝いに、神棚へお灯明であげいよ。
甚作 一揆の大将がいうとった。昔山本勘介いうて、えらい軍師があったというてのう。けどおっ母の方が、もっと偉い軍師じゃのう。
おきん どうじゃ。年が寄っても、こななものじゃ。ははははは。
兄弟三人 あはははは。