Classici giapponesi con furigana
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ぎみんじんべえ
義民甚兵衛
菊池 寛
Leggi 義民甚兵衛 (ぎみんじんべえ) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.241 caratteri · 25 schermate
甚吉 おのれ、おっ母の目を掠めて盗み食いをしやがる。われに、大根を食わせてたまるけ。
甚兵衛 わしやて、大根食いたいだ。この大根作ったのは俺じゃ。
甚吉 何を世迷言いうだ。作ったのは、われでもな、この家や、畑はおれの物じゃぞ。この畑にできるものはみんな俺の物じゃぞ。
甚兵衛 何いうだ。新田の藤兵衛伯父がいうた。われは長男じゃけにな、みんなわれの物じゃいうて。
甚吉 (激しくこづき回しながら)不具者のくせに何いうだ。爺さんが、生きていたときに、庄屋様に願うて家屋敷とも俺の物になっているのだ。われは牛小屋でくすぶってりゃいいんだ。不具者のくせに、出しゃばるなよ。(激しくこづき回す)
甚兵衛 (激怒し)おっ母と兄弟三人とで共謀しやがって、長男のわしの物をみんな取っているのだぞ。この家の縁の下の塵までわしの物じゃ。
甚吉 何を、阿呆くさいことをいいやがるんじゃ。
(さらに激しく、こづき回す。甚兵衛、こづかれながら手を振り上げて、甚吉の顔を殴つ)
甚吉 おのれ、殴ちゃがったな。
(二人激しく格闘す。甚兵衛も、絶えず圧迫されながら、抵抗をつづける。そこへ母と一緒に兄弟二人帰ってくる)