Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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おうがいのけんこうとし

耄碌寸前

森 於菟

Leggi 耄碌寸前 (おうがいのけんこうとし) di 森 於菟 (もりおと) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 43.925 caratteri · 89 schermate

Aozora Bunko

「怖がらなくとも好い。私に君を害しようとする心があれば何でありのままを君に告げよう。落ち付いて私の頼みをきいてくれたまえ。」

とねんごろに言ったので張生も少し安心した。魏の幽鬼は重ねて言った。

「私には七十余りの老母とまだ若い妻がある。数斛の米があれば生を養うに足りるが私が死んではこれを見てやるものがない。君が私との交わりを忘れず私に代ってこれをめぐんでくれるならば私はその恩を忘れまい。また私はかねて書き著わした書物の草稿を一かさね書棚に入れて置いた。あれを梓に上して私の名を不朽にしてくれればこんな有難いことはない。なおもう一つは生前売筆商に銭数千の借りがあるのであれもかえしてもらいたい。」

張生はそのすべてを快く引き受けた。魏生は世にもうれしそうな顔をして立ち上り、

「君にみな承知してもらってこれに過ぎた満足はない。」

と言って既に立ち去ろうとするのを、今は少しも怖れる心がなく、ただ懐かしさで胸いっぱいの張生は泣いてこれを引きとめて言った。

「もう君とは長い別れになるのだからもう少しいてくれたまえ。」

魏生の幽鬼も涙を流して牀に帰り物語をつづけるうち、卒然として幽鬼は立ち上って言った。