Classici giapponesi con furigana
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しょっこうとびしょう
職工と微笑
松永 延造
Leggi 職工と微笑 (しょっこうとびしょう) di 松永 延造 (まつながえんぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 71.696 caratteri · 144 schermate
それから、ネジを締めたんだ。すると、ネジの奴、金が古くなっているんで、ポサンと頭がモゲやがったんだ。おい。こっちをちゃんと向かねいかい。それで、釜と蓋との間から、蒸気が噴き出して来てな。その力で他のネジも皆一偏に頭がモゲて、パーンと云うと思うと、もう工場中は湯気で真白に曇っちゃったんだ。すると、上の方でポーンと云うんだ。ハッと思って見ると、屋根が吹き飛んで、大きな穴から青空が見えるじゃないか。そして、ああ、眼をつぶって呉れ! 俺の友達の奴……まるで吹き矢の矢のように、その穴から、空へと吹きっ飛ばされやがった。急いで外へ出て見ると、俺のすぐ前へ、ドサンと肉体が落ちて、弾みもしないで、タタキへのさばりやがった。グサッと音がしたんだ。おい。こっちを向けい! 友達はそれでも死ねないで、唸りやがった。『苦しい、苦しい、』と叫びやがった。当り前よ苦しくない訳が何処にあるんだい。」酔い痴れた未知の人は、そうして自分の道を歩いて行って了った。
青年は暗い顔になって呟いた。
「人がそんな風に鞠のようになって好いのか? 人が?」
けれども読者よ。人は色々な人間らしからぬ別のものになる虞れがある。