Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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せいのひくいとがったおとこ

脊の低いとがった男

小川 未明

Leggi 脊の低いとがった男 (せいのひくいとがったおとこ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 2232 caratteri · 5 schermate

Aozora Bunko

そうすれば、私は、その方のために、朝晩、どんなにでも働こうと思っていました。……それが、こんな有り様になってしまった。これというのも私の不運です……。」と、青い顔をした、脊の低い男はいいました。

「僕は、そんなことは知らないよ。だいいち、おまえのいっていることが、僕には、わからないのだ。なんだか、僕が、おまえをいじめたようにとれるじゃないか?」

「そうです。私は、坊ちゃんに、罪のないのにいじめられました。もっと、役にたち、もっとこの世の中に生きていたかったのを、あなたは、私をかわいそうとも思わずに、苦しめぬいて捨ててしまわれました。考えると、うらめしいのであります……。」

太郎は、なんだか、この青い男のそばにいるのが怖ろしくなって、駈け出しました。

その晩のことであります。太郎は、床についてから、昼間学校の帰りに、出あった、脊の低い青い顔の男のことを思い出しました。けれど、すぐに、彼は、眠ってしまいました。

「坊ちゃん、昼間は、なんで逃げ出してしまったのです。あなたは、あんなに切れるナイフを持っておいでなさるくせに……。しかし、このまえのナイフのほうが、どれほど、思いやりや、友情があったかしれません。