Classici giapponesi con furigana
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Leggi 脱線息子 (だっせんむすこ) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.293 caratteri · 221 schermate
その節は種々とお世話を戴きまして、宜しくお礼を申上げてくれと言いつかって参りました」
「何う致しまして、私達こそ。まあ/\、早くお宜しくて結構でしたな」
「有難うございます」
「病気は一番いけませんよ。一昨日から家中上を下へとひっくり返したような騒ぎです」
「お取込みでございましょう」
「いや、唯今も申す通り、容態が落ちついて一安心したところですから、何うぞ御ゆっくり」
と松浦さんが何うやら別扱いにしてくれるようなのも新太郎君は嬉しかった。折から芳子さんがお茶を持って入って来て、それを薦めながら一礼した途端、
「あら」
と気がついた。
「お見外れ申したかな」
と松浦さんは温顔に微笑を湛えた。
「失礼申上げました。でも、海水着の時とまるで違っていらっしゃるんですもの」
と芳子さんは赤くなった。
「海水着を着てお見舞いに上っちゃ大変ですよ」
と新太郎君も笑った。芳子さんは直ぐに引き下ったが、間もなく秀子さんと共に今度は縁側から現れた。
「あら、まあ」
と秀子さんは転ぶように坐って、
「能くお出下さいました」
と鄭重に挨拶をした。
「私、西川さんですって申上げても姉さんは信用なさらないんですもの」