Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Leggi 脱線息子 (だっせんむすこ) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.293 caratteri · 221 schermate
然るに今度は将来のお婿さんとして出頭する。それも一日ゆっくりとの註文だ。
「おい、君、松浦さんだろう?」
と寛一君に図星を指された時、
「ヘヽヽヽ」
と相好を崩したのも無理はない。
「何うしたんだい?」
「遊びに来いと言うのさ」
「トン/\拍子だね」
「全くお蔭様だよ」
「僕は矢っ張り洋行させて貰いたいな」
「それは無論骨を折る。成功謝礼だ」
「いや、これから半年は見るに見兼ねるだろうと思うからさ」
「何あに、大丈夫だ。僕だって理性がある」
「怪しいものさ」
「もう釣れている魚だぜ。然う/\御機嫌は取らないよ」
「何うだかね」
と寛一君は手を焼いているから容易に信用しない。
日曜の朝、新太郎君は新調のモーニングに身を固めた。この前の羽織袴に対して変化を試みたのである。秀子さんには無論のこと、初対面の両親に好い印象を与えたい。洋服屋の註文取と思われないように特に念を入れた。お土産は例によって不二屋のチョコレートだった。
「新太郎や、チョコレートはもう今度でお仕舞いにしろよ。余り甘いと思われるぜ」
とむずかしい父親が冗談を言ったくらい、この縁談はチョコレートで首尾一貫している。