Classici giapponesi con furigana
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Leggi 脱線息子 (だっせんむすこ) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.293 caratteri · 221 schermate
金儲けは又別さ。融通が利いて堅ければ宜い。その上に学問があれば尚お結構だ。何うだね? 寛一さん、一つ家へ来て働いてくれる気はないか?」
と急に思いついたように切り出した。
「はあ?」
と寛一君は全く意外だった。寿商店の番頭は皆小僧上りの腕利き揃いだ。学校出は理窟ばかり達者で仕事が出来ないから一切使わないことにしている。
「万事新太郎と一緒にやって貰うさ。他に負けない待遇をする。仕事といって別にむずかしいことはない。家のものだから特に忠実に勤めて、店員に模範を示してくれゝば宜い。何うだね?」
「私で出来ることなら……」
「新太郎の相談相手さ。二三年やって一通り商売が分ったら、二人で彼方へ視察に行って来る。子飼いからで十年かゝるところを二三年で仕上げるんだ。そこは学校を出ていると早いよ。俺も未だ若い積りだが、ソロ/\後のことを考えて置きたい。新太郎はあの通り気紛れものだから、何彼と取越し苦労をする。君が一緒にいて指導してくれゝば何うにか斯うにか店が張って行けよう。斯う言うと豪く手前勝手のようだが、君もその中には一本立ちになるさ」
「そんなことは何うでも宜いですが、指導なんか迚も出来ませんよ」