Classici giapponesi con furigana
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Leggi 脱線息子 (だっせんむすこ) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.293 caratteri · 221 schermate
「そんなに厭味ばかり言わなくても宜いじゃないの?」
「でも僕は新太郎さんにはもう懲りました。僕を利用して置きながら肝心のことを黙っているんですもの。昨夜の興信所の一件なんかその手です」
「あれはもう宜いのよ」
「一体何ういう御用ですか?」
「近い中に新太郎を連れて来て貰いたいんですよ。この上我儘を通させたんじゃ後々の為にならないから、帰って来なければ縁談のことは一切構いつけないとお父さんは仰有っています。何ういうもんだろうね?」
「でも、もう一つのが始まっているんでしょう?」
「もう一つのって?」
「昨夜のお話のですよ」
「あれは嘘よ。お前は正直ね」
「あゝ/\、僕は彼方此方で瞞し宜いと見えます。もう御免蒙りますよ」
「まあ/\、然う言わないで相談に乗っておくれ。元来私が転地に出してやったようなものだから、私の手で素直に戻らせないと具合が悪いんですよ」
「帰って来れば秀子さんの方の話を進めて戴けるんですか?」
「それは無論よ。お父さんも申分ないと仰有っていますからね。けれども然ういう条件で帰って貰うんじゃありません。親は親、子は子です。その分を判明させてからの話ですわ」