Classici giapponesi con furigana
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だっせんむすこ
脱線息子
佐々木 邦
Leggi 脱線息子 (だっせんむすこ) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.293 caratteri · 221 schermate
「それから何うなって?」
「せめて中旬までとマザーへ執成しを頼みました。しかし責任は負わないと言うんです。帰ったきり未だに手紙も寄越しません」
「駄目ね」
「矢っ張り憤っているんですよ」
「…………」
「僕は原田の感情を害すると実際困るんです」
「そんなに原田さんがお大切なら早くお帰りなさいよ」
「大切って次第でもないですけれど」
「私、何もお止めしているんじゃありませんわ。明後日お帰りなさいよ。丁度晦日で切りが好いわ」
「いゝえ、帰りません。僕には僕の意志があります」
「オホヽ、少しお強いのね」
「秀子さん、馬を川へ引いて行くことは出来ても無理に水を飲ませることは出来ないという諺があるでしょう?」
と新太郎君は苦し紛れに自分を馬に譬えた。
「存じませんわ」
と秀子さんはもう怖い顔になっていた。しかし俊男君が、
「ある/\。自由意志です。僕は英語で習った」
と口を出して、
「斯うですよ。You may lead a horse to the water, but …… but …… but ……えゝ、こん畜生!」
と行き詰まってしまったのは大愛嬌だった。
新太郎君はいくら自由意志があっても最早仕方がない。