Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
のうのなかのれいじん
脳の中の麗人
海野 十三
Leggi 脳の中の麗人 (のうのなかのれいじん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.774 caratteri · 28 schermate
なんだか、五体がばらばらに裂けてしまうような実に不快な気持に陥ったのだ。なにしろ、物を考える機関である大脳の手術をやったのだというのだから、恢復までに、どうしてもそうした不安定な過渡期をとるのだと黒木博士が説明してくれたが、そんなものかもしれない」
今も昂奮と憂鬱とが、かわるがわる彼を襲ってくるのだった。彼は、手術のことについて、博士に聞きただしたいたくさんの事柄をもっていた。だが博士は、元来無口な人で、患者が自分の病気について深入りした質問を発するのが大嫌いのように見えた。
「なんでもいい。とにかくこのとおり元気になって、退院できるのだから」と、彼は諦め顔にいって、「さあ、いよいよ明日から、自分の好きなところへ行って、好きなことができるんだぞ。うれしいなあ。さて、明日病院の門を出たら、第一番になにをしようかなあ」
謎の手帖
彼は、黒木博士の世話で、目黒区にある黄風荘というアパートに入った。
彼は、親には早く死にわかれ、兄弟もなければ妻子もなく、天涯孤独の身の上だった。財産だけは、親譲りで相当のものが残されていた。毎月の末になると、某信託会社から使者が来て、規定どおり五百円の金をおいてゆくのだった。