Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ほどう

舗道

宮本 百合子

Leggi 舗道 (ほどう) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 34.745 caratteri · 70 schermate

Aozora Bunko

「さあ、どうぞ」

文子が長火鉢の前へ坐ると、九つに五つに三つという子供たちがぞろりと母親にたかって、凝っとミサ子の方を眺めた。

「どうしたの、順三、小母さんに今日はしたの?」

順三は、体をくんねり母親にもたらして笑ってばかりいる。

「義兄さんは?」ミサ子が訊いた。

「お風呂から床屋へまわってる筈よ……直き帰るわ」

「お変りなし?」

「相変らず――お友達やなんかにも頼んであるらしいんだけれど、義兄さんのようなのは却って駄目ね。ズブの学校出ならこれでまた、就職口があるらしいんだけれど……」

太田は高商出で、十年余××物産に勤めていた。始めは池内成三という××の大番頭のひきで将来見込みのありそうな鉱山部詰めだった。それがだんだん中軸から遠いところへと勤務を移され、昨年の秋不況と一緒にとうとうくびになった。

太田の亡父が知事で、二三軒の小さい貸家と今住んでいる地所家屋をのこして行った。それで、どうやらやっている訳だ。

文子は、

「私この頃つくづくミサちゃんが羨しいわ」

と、しんかららしく云った。

「せめてお小遣いでも自分の力でとれたらどんなにいいでしょうね」

わきに遊んでる子供たちに聞えないようにしながら文子は小声で、