Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

はですがたまんねんわかしゅ

艶容万年若衆

三上 於菟吉

Leggi 艶容万年若衆 (はですがたまんねんわかしゅ) di 三上 於菟吉 (みかみおときち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 33.800 caratteri · 67 schermate

Aozora Bunko

出来上ったら一刻も早く、見せてやりとう存じますれば――」

「さればそのまま片里どのと、何ぞ物語をしていやれ、わしは仕上げの筆を終ろう。片里どの暫時のあいだ御無礼いたすぞ」

露月はそう言って、絵枠に向い、ふたたび絵ふでを動かしはじめました。

「やはり立っておりましょうか?」

と、呉羽之介は画すがたの出来上るのを楽しみに、いそいそと露月にたずねた。

「いいや、顔だけでよいのじゃ、坐ったままでいなさるがよい」

露月はすでに絵絹の上にチョイチョイ筆を加えはじめます。

――明るく皓い初夏の日ざしが、茂り合ったみどり草の網を透して、淡く美しく、庭のもに照り渡り、和らかな光線は浅い檐から部屋の中へも送って来ます。端近く坐った呉羽之介の玉の顔は斜めに光りをうけて、柔しい陰影になやましさを添い、ふっくり取り上げられた若衆まげの鬢のほつれは、粉を吹いたように淡紅としている頬に僅かに乱れ、耳朶の小さく可愛らしいのが、日に透いて、うすら紅い何とも言われぬ美くしさを見せているのでした。

片里は煙草盆を引き寄せて、紫煙をゆるくくゆらせつつ、惚々と呉羽之介を眺めていましたが、やがて感に堪えぬげに言い出すのでした。