Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
つべこべ、要らん差し出口たたかんで、引き下がっとる方が、お前の身のためじゃろうで」
「わたしの身のためでも、金物屋さんたちが困りなさる。どうですか? もう、ええ場所がないなら、わたしたちのところを譲ってもええから、金物屋さんの方は、勘弁してあげたら……?」
「ここと定めたら、ここでやるんじゃ。……生意気な出しゃばり野郎奴、江崎満吉を知らんとか」
そう叫ぶと、眼っかちの男は、拳をふりあげて、殴りかかって来た。金五郎が躱したので、よろめいた拍子に、石につまずいて、音を立ててたおれた。
「やり居ったな」
もう一人が喚くのと、残りの者が、金五郎に飛びかかるのと、同時だった。いうまでもなく、袋だたきにするつもりである。
しかし、金五郎は、敏捷に飛びまわって、なかなか、掴まらない。積極的に、立ち向かう気がないので、逃げてばかりいる。しかし、たまに、相手と組みあうと、かならず、江崎の子分の方が、引っくりかえるか、呻き声を立てて、伸びるかした。
金五郎は、暴漢をおさえつけておいて、口の中に、一升徳利の酒をそそぎこんだ。
素手では駄目とみて、悪漢たちは五人とも、匕首を抜いた。