Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
額と、首筋のところを血が流れていた。警察に、電話をかけた。なかなか出なかった。やっと、通じた。
「そうですか。すぐに、行きます」
その返事があったのに、警官隊は、長い時間、やって来なかった。ようやく、十人ほど、来たときには、暴漢たちは逃げ去った後だった。
「お前等、いかんじゃないか」
まるで、遊びごとのような叱言をいいながら、お座なりのように、二三人、検束して行った。
警察で、暴力団は、非常な優遇をうけた。豚箱ではない畳敷の道場のまんなかに、蒲団を敷いて寝た。にぎりずしやら、饅頭、煙草、酒などの豪勢な差入れがあった。
しかし、栗田銀五の一の子分、加賀新七は不服である。小柄ではあるが、全身、胆ッ玉といわれている、剽軽で、面白いところのあるこの博徒は、口を尖らして、署長にいった。
「警察から頼まれたけ、やったとに、どうして検束するとですかい?」
「いや、外聞があるんでなあ。まあ、お客さんとして歓待するから、そういうな」
後になって、明瞭になったことであるが、すべては計画的なのであった。……
吉田磯吉の方から、警察署長にたいして、「ああいう芝居を、なぜ、やらせるか」