Classici giapponesi con furigana
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はなとりゅう
花と龍
火野 葦平
Leggi 花と龍 (はなとりゅう) di 火野 葦平 (ひのあしへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 410.131 caratteri · 824 schermate
おれが死んだら、君がさぶしかろうよ」
「親分、それはちがいます。親分は、わたしは尊敬しとりましたのですが、子分衆が、……」
「子分がどげした?」
「あんまりようない人が居って、あなたは大変損をされました」
「なにいうか。おれの子分は、みんな、ええ奴ばっかりじゃ。そんなこというなら、もう帰れ」
一月十七日、鬼籍に入ったとき、享年七十歳であった。
同じ年の二月十九日、玉井組創立三十周年紀念の宴が催された。金五郎は派手にやることを好まず、自宅で、ごく内輪の者ばかりを招いて内祝をした。それでも、百人に近い客だった。子分たちは別にやったのである。
大庭春吉が司会をやり、金五郎と話しあって、いやがるババンを正面の座に据えた。永田ヨネはびっくりして尻ごみしたが、かつがれるようにして、大黒柱を背に坐った。小さくなっている。
「玉井組の根本は永田組、そのババンのために、打ちこみます」
大庭の音頭で、「蛭子打ち」がされた。
「エーイ、シャンシャン、エイ、シャンシャン、エーイ」
めでたい席にはかならず附きものの、若松独得の打ちこみである。
ババンの眼にみるみる涙があふれ、顔を掩うと、うれし泣きに泣き出した。