Classici giapponesi con furigana
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めばえ
芽生
宮本 百合子
Leggi 芽生 (めばえ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 40.924 caratteri · 81 schermate
始めのように思う人は多少自信のある人のなる心持で、あとの方はまだ自分の心のはっきりわからない、不安心な人がなる心持である。
私は後者に属して居る。
人間の作った字と云うものを長く見て居ると、こんなまがりくねった線を集めたんで、どうして意味が有るのかと妙に思われると一緒に作った人間と云うものが不思議に思われる様になってしまう。
体の妙に細い角々しい曲線の手先もうでも太さの同じな、かおのほね立った動く時に埃及模様の中の人間のようになる人がある。
埃及模様なセセッション全盛のこの頃、そんな人も全盛かと思うとそうでもないから妙なものだ。
妙なもんで兵児帯のはばをうんとひろくまきつけて居る人は田舎もんの相場師か金貨の様に見えてしかたがない、とはどう云うわけだか自分にも分らない。
同じ形をした同じ枝の葉でも□でも、その一角でも赤か黄にそまって居ると人は目につける。それが死ぬ間ぎわの色でも……人間も木の葉とそんなに変らなく一寸色が変って居ると目立つものだ。
田舎に育った娘は、しずかなチラット白眼をつかってかんだぐるようなことが多く、都に育った娘は、人なつこい中にかならず幾分かのかざった、いつわったところが多いと思われる。