Classici giapponesi con furigana
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きのこのまいひめ
茸の舞姫
泉 鏡花
Leggi 茸の舞姫 (きのこのまいひめ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.906 caratteri · 24 schermate
」
馬鹿にしないもんだ、と抵抗面は可かったが、
「解った事を、草の中に居るでないかね……」
はたして、言う事がこれである。
「そうじゃろう、草の中でのうて、そんなものが居るものか。ああ、何んと云う、どんな虫じゃい。」
「あれ、虫だとよう、従七位様、えらい博識な神主様がよ。お姫様は茸だものをや。……虫だとよう、あはは、あはは。」と、火食せぬ奴の歯の白さ、べろんと舌の赤い事。
「茸だと……これ、白痴。聞くものはないが、あまり不便じゃ。氏神様のお尋ねだと思え。茸が婦人か、おのれの目には。」
「紅茸と言うだあね、薄紅うて、白うて、美い綺麗な婦人よ。あれ、知らっしゃんねえがな、この位な事をや。」
従七位は、白痴の毒気を避けるがごとく、笏を廻して、二つ三つ這奴の鼻の尖を払いながら、
「ふん、で、そのおのれが婦は、蜘蛛の巣を被って草原に寝ておるじゃな。」
「寝る時は裸体だよ。」
「む、茸はな。」
「起きとっても裸体だにのう。――
粧飾す時に、薄らと裸体に巻く宝ものの美い衣服だよ。これは……」
「うむ、天の恵は洪大じゃ。茸にもさて、被るものをお授けなさるじゃな。」
「違うよ。――お姫様の、めしものを持て――侍女がそう言うだよ。