Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くさめいきゅう

草迷宮

泉 鏡花

Leggi 草迷宮 (くさめいきゅう) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 71.733 caratteri · 142 schermate

Aozora Bunko

ああ、お話が八岐になって、手毬は……そうです。天井から猫が落ちます以前、私が縁側へ一人で坐っています処へ、あの白粉の花の蔭から、芋※の葉を顔に当てた小児が三人、ちょろちょろと出て来て、不思議そうに私を見ながら、犬ころがなつくように傍へ寄ると、縁側から覗込んで、手毬を見つけて、三人でうなずき合って、

(それをおくれ。)と言います。

(お前たちのか。)

と聞くと、頭を掉るから、

(じゃ、小父さんのだ。)と言うと、男が毬を、という調子に、

(わはは)と笑って、それなりに、ちらちらとどこかへ取って行ったんでした。」――

三十三

「何、私がうわさしていさっせえた処だって……はあ、お前様二人でかね。」

どッこいしょ、と立ったまま、広縁が高いから、背負って来た風呂敷包は、腰ぎりにちょうど乗る。

「だら、可いけんども、」

と結目を解下ろして、

「天井裏でうわさべいされちゃ堪んねえだ。」

と声を密めたが、宰八は直ぐ高調子、

「いんね、私一人じゃござりましねえ。喜十郎様が許の仁右衛門の苦虫と、学校の先生ちゅが、同士にはい、門前まで来っけえがの。

あの、樹の下の、暗え中へ頭突込んだと思わっせえまし、お前様、苦虫の親仁が年効もねえ、新造子が抱着かれたように、キャアと云うだ。